
躊躇なく、手前が味噌すぎて転ぶくらい、PC(ポータークラシック)愛が強いので、最初に断っときますね。あいつPC 好きすぎて頭でっかちじゃな い? 実際デカいから仕方ないだろ俺野郎。父親の遺伝子。一回親友の嫁さんの頭小さくなる脳洗浄マッサージ、施術前に頭を両手で挟んで写真撮り、終わった後このくらい小さくなりましたと同じポーズでまた撮るんですが、そもそも父親 の遺伝子Ⅱで頭皮が弱く、小さなおできが多々あって、それをなんだあの銀の凶器、ゴリゴリゴリゴリなんだあれ!なんの拷問だ007か!だけど、その子がとっても大人しく可愛らしい凄い純粋な子で、僕は泣きながらわぁほんとだ小さくなった!なんてぱ、ぱか野郎!って一人で帰りに、なんだこの時間って。櫻井さん、ぼく何書けば良いんでしたっけ、あ、ニューヨークか。この話SHINJUKU!
懐かしい、2 0 1 8 年冬、カタログ撮影で。いやぁもう嬉しくて。大好きな二人と仕事とはいえ、ニューヨークですよ。出発までのくだり覚えてるんですけど、「玲雄ちゃん、最後にもう一回見たいとこがあるんだ。」って、うちの会長(克さん)のあの真剣な眼差しね。「出た、伝家の宝刀 『 さいごさいご詐欺 』のカッちゃん! 43 年息子やってるんで、分かってますよ。笑」と玲雄さんのクックックっていつもの笑い方。で、行きましょうよと。克さん、やった!って、嘘の真剣顔演技終わって、超笑顔。今も書きながら笑っちゃってますが、克さんの呼び名だけ集めても最高な短編。鞄屋さんの息子なのに、紙袋のカッちゃん!とか、玲雄さんがサプライズで克さんをボディボードデビューさせた時も、ご自身のことをジョニー・ユタ(映画 ハートブルー、伝説的サーファー)と。頂いたお食事の席でも、ごぼうの天ぷらがサーフボードに見えるとおっしゃってたり、人の不幸が好きなジョニー・ユタとか、岩場は邪道なジョニー・ユタとか。(ちなみに海入った時間14 分)水中じゃないのに息できないくらい、みんなで笑っておりました。
息できないと言えば、いつもボス達の事を愉快に話してくれる某楽器メーカーお偉い様のT・F様。ちょうど良いやっ!と、Tさん、克さんとのニューヨークの思い出ってあったりしますか?「やっぱあれだよね、ニューヨークもそう、旅先ではカッタンはホテルの部屋呑み。町のスーパーで食べ物買ってさ。ほら、良くカッタンが朝の 5 時にシャンパン空けるって話は聞くじゃない、だけどそれはさ、ただそこのお店の都合があるから、まぁ、ゴールは分かるわけよ。言っても5時だけどね。ほら、売れてるスター達のコンサートと一緒で、3回アンコールがある。初めが3時でね。最後にね、5 時に。ただ、部屋呑みは怖いんだよ。地獄だよ旅は。地獄なの旅は。ずっとベッドの上にいるのね。普通ベッドならそのまま寝落ちじゃない?ベッドなのに寝ない、だから地獄なの帰れない。ほら、僕たちはさんま御殿なのよ。お題は全部かったんで、フリートークが出来ないから我々は。何のお題がくるか分からないから、みんな必死。滑ったら厳しいしさ。あとたまにほら、あるじゃない、髭を触るあの時間。お題ない時のあの時間。我々は黙るしかないわけよ、分かるだろ? 黙る気遣い。ただあれね、何かを考えてる雰囲気出してるだけ、あの時、充電中だからカッタンは。et c . . 」ポッドキャストあったら聞いて頂きたいくらい、毎回腹抱えて笑わせて頂く様々なエ ピ ソードは氷山の一角 。あーおかしい。どうしてもボス達はかっこいいイメージが先行しますが、ファンの皆様、もうね、ソーファニーです。不良だし、あの顔だし、ずるい。櫻井さん、ぼく何書けば良いんでしたっけ、あ、ニューヨーク。
改めまして初めまして。PCに乗船して12年。中島功市郎と申します。既にご挨拶してる皆様、いつもありがとうございます。
高校卒業し初めての海外旅行、一人旅で向かったのがニューヨークでした。 その年2008、ショーンペン監督のイントゥザワイルドって映画を観に行った時、僕はピーターアーツ先輩のハイキック食らったみたいなっちゃって。
ざっくりすぎるあらすじを言うと、裕福で決められたレールが嫌で何もかも捨ててアラスカへと旅をするお話し。(細かいですが、メイキングの監督も白いバンダナを頭に巻いて、めちゃくちゃかっこいい。) とにかく東京に住んで愛する洋服と携わるんだ買いまくるんだって東京東京服服服!しか頭になかった田舎者の僕、パッカーんってなっちゃって。 今ほど映画を観てなかったのもあり、何もかもが新鮮に見えて。 エディヴェダー先輩の音楽、映画の雰囲気、途中のクリステンとのエンジェルフロムモントゴメリーとかもうもうもう。 中でも1番は、主人公が旅先で出逢う、中々そこから動こうとしない頑固な老人に、 「重い腰を上げろ!新しい経験が心を豊かにするんだ!」って丘の上から叫ぶシーン。 右のハイからさらに左のハイも食らったみたいになって。 新しい経験が心を豊かにする、人生の教訓の一つになり、英語聞き取ってもらって、翌日すぐ右の肋骨に刺青入れてもらいました。 ただデザイン的によく読めなく、いまだに英語でのセリフが分かりません。誰か教えてください。
そんなこんなで、行くならやっぱり世界の中心だろと1ヶ月後の10月、到着。 気持ち的には飛行機降りて最初に地に足ついた場所がタイムズスクエア。 周りで海外経験の方が全くいなかったので体験談もなく、もう気分は映画の主人公ですよ、パイオニアだ俺は!俺の一歩が仲間みんなの一歩だっ!て興奮してメモしたりして。(笑) 彼女や友人にもその場で電話して、俺やべーぞって。初めての日本人渡米の勢い。 ハーレムの教会でゴスペル聞いたり、毎日安いピザばっかりでしたが人生で1番美味しく感じて。勝手に写真撮って現地の黒人の方に追っかけられたり、全然似合わないのにカッツの帽子買って被ってと、懐かしい。特別な、特別な最初の旅、ニューヨーク。 今でもたまにあの臨場感を、あいもかわらずアリシアのニューヨーークを風呂上がりの舞い。 ジェイ・Z先輩のラップに合わせ、用意してた着こなし、香水塗ってお出掛けしてます。
あ、玲雄さんから教えてもらった映画ブロックパーティ、最高。舞台はブルックリン、そこのローリンヒルのキリングミーソフィ。この時の着こなしはまさにポータークラシック女番長。タイムズスクエアの黒アロハですよ、雰囲気が。あと with 考古学。
語り出したら止まらない、恋に落ちたニューヨーク。 今度こそ上京資金をと言って、結局使ってしまった2回目のニューヨークもありました。 その後なんとか東京に来てお洋服の仕事をし1年、ただやっぱり海外行きたい!とワーキングホリディに申し込もうとした矢先。上京前から通っていた高架下のポータークラシック銀座、月に1度行われるファーストフライデーは、克さんと玲雄さんと出会える、運よければ話せる絶好の機会の場。
話しかけてもらいたいが為に、ブラッサイ先輩の写真集片手にフランス古着とPCで身を包み、渡り廊下を行ったり来たり。遅れて来た2人はやっぱりド級にカッコよくて。狙い通り克さんに褒めてもらい、玲雄さんは作戦通り写真集に反応してくれ、もうやっぱ嬉しくて、ここでも恋に落ちて。場所じゃねぇ、人だよ。この二人についていくんだと勝手に決め、熱く書いた履歴書持って、こうして働かせて頂くことになりました。(13〜15年前?いつかのファーストフライデーの一コマ。最高な写真は、我々の旅のお供のカメラマン有泉伸一郎先生。下記に書かれるNYの旅も有泉さんと一緒に。そしてパラカは永遠。)
時は立ち、文の麓に戻って2018、イントゥザワイルドから10年後。 憧れの2人と一緒にニューヨークに到着。 スタートから専属の運転手がいることに圧倒される中、繰り返される車内のマニアックな映画クイズ。いいか、ここのステーキハウスがクラシックだからなとブルックリンのピータールーガー。お昼限定のハンバーガーがまた美味いんだよと。初日緊張していたので味の記憶なし。
フレンチコネクション、鉄道博物館での撮影、そこで相棒の菊りん(伊勢丹店店長)がパスポート失くすハプニング、重たい車内、身長1メートルは縮んでる相棒、本当に見つかって良かったね。お仕事終わって夜はオフの時間、行きたい飲食店をハシゴ。特にダンテは良かったなぁ、クラシック最高。2日目はこの旅のメイン、エレス島へ撮影に。
気分はゴッドファーザー2。その時撮って頂いたコーデュロイ集合写真は家宝です。行きはニュージャージーから、まさしく文化と歴史の旅でした。またその日の夜は克さんと玲雄さんファミリーの方(レジェンド)のご自宅に行かせて頂く経験を。僕は途中で抜けさせて頂き、現地の知人とロケ兼ねてロックンロールとフォークが結婚式を挙げたグリニッジヴィレッジへお出掛けに。PCに身を包んでこの聖地で遊ぶ夢が叶いました。
あっ19AWカタログの冒頭のボス二人の写真も、ここで激ヤバですので是非。(↑この時の)
以下、うちの過去のミニブログに当時の話書いていたので、抜粋。
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【"STORY" Back number 67 】
ロケハン/中島 〜Midnight in New York〜
オイスターバーで楽しいひと時を過ごした帰り道、ちょうど深夜1時ごろ。
ハっ!明日の撮影のロケハンしとこ!ピザを片手になんとか到着。
酔っ払いながらのこのネオンはまた魅力的で、田舎者の俺には、何度来てもたまらない。 この構図ありだな、こっちのが良いか!
未熟ながらも写メカシャカシャ。 明日、少しは役立つといいな。
なんて気分はロバート・中島・デ・ニーロ。
ホテルに戻って「アイムホォーム!」
すっげぇ静かに菊地さん寝てました。
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翌日は美術館を回らせて頂き、たくさん感銘を受けました。ある映画監督の写真展なども見れたり、最高な勉強の機会、最高です。
夕方は菊りんと2人でニュートン背負ってハイラインへ。重さが消えるのタグを披露しながら夜景を楽しみました。
ホテルに戻って一休みしたら、タイムズスクエアへ玲雄さんの撮影へ。前夜に撮った構図写メ、いいね!もらったがそれは深夜の話。もうすごい人、人、人。ただうちはいつもここからが見せ場、臨機応変。雰囲気あるクラシックな路地があるじゃない。まるで僕らだけが引き寄せられるような。でもその前に、ライク・ア・デ・ニーロ ニューヨークって言うんですか。めちゃくそカッコいい、玲雄さんが。またそれを15分もかからなかったかな、有泉さんがサササッと撮ってね、そのあうんの呼吸もカッコ良かった。
いつのまにかデ・ニーロ先輩に憧れるのはやめましょうじゃないですが、どこいっても俺らのボスは、ポータークラシックはかっこいいなってガッツポーズでした。その撮影だけじゃなく、ホテルからそこまでの道のり、撮影後のレストランへの道のりも、ボスの後ろを歩く道のりはいい気分。途中で有名なクリスマスツリーの前で撮った写真は、心のポストカードです。 あそこにあったんだよな良さそうなレストランがって、携帯みないで向かって、そうここここ!ってレストラン到着。エントランスのお姉さんもカッコよくて、雰囲気最高な店内。お店の中入ると、やっと緊張、1日の試合の疲れも少しほぐれて。笑顔で、外も寒かったから、温まって。 オイスター頼んで、その時乾杯で呑んだスパークリングったらもう、格別でした。ご馳走様でした。
最終日も朝から伝説的なお店にお邪魔し、着こなし、歴史、お店の雰囲気、学ばせて頂きました。さぁそっからの、アメフト。(笑)
メットライフスタジアムだオーマイガー! レッチリ先輩方の伝説のハーフタイムショーもここ。もう最高でした。雨と雪の中の体感はおそらく氷点下30度。帰りの車の中、あれこそ暖房気絶。ホテルで解凍。お留守番の克さん、ホテルの部屋が昔から住んでた自分のお城みたいになってて、それもどこかカッコよかった。震えてる僕らに笑ってました。その後最後の夜はグランドセントラルで撮影を。あんなにクラシックでかっこいい駅があるんですね。黒の刺し子がとっても現地で生えてました。あっという間の最高の旅が終わりました。
僕が最近とても心に残っている言葉がアルパチーノ先輩の、若者へのアドバイス。
「駆け出しの頃は 成長したい お金を稼ぎたい 有名になりたいと考えるんです。ただそれよりも貴重な機会に身を投じることが大事。」
投じられすぎて貴重な機会がすぎる最高な日々でした。ありがとうございました。
最近克さんと絵画の話になって、僕がスーチン先輩(克さんが1番好きな画家の一人)って、生い立ちだったり諸々が絵に反映されるのか、初めて絵を見た時の強烈な陰力に重力持ってかれました!って話を。それがまたなんたらってお話ししたら、
「いいかこいちろ、俺はね、そんな見方しないの。どーでもいいの。理屈じゃねぇんだよ、カッコいいか、カッコ悪いか、それだけなの。スーチンはかっこいいんだよ。」
たくさんこのイズムを学ばせて頂いてきたのに、そうだよな、ポータークラシックってそうだよなって改めて真髄を聞いた気がしました。ロッケンロールに歌詞の意味なんてどうでもいいよなって。特に今回のアロハを最初に袖を通したときは、そういうこと。くそカッケェ。その一言に尽きました。
後書き。
文庫本カタログでは入りきれなかった、初期に投函した内容をここでは一部文字起こしさせてもらいました。自分で打ちながら久しぶりに読み、原稿書いてる時を思い出しました。櫻井さん(うちの最高マーケティングディレクター)体育会系なので、締め切り10日前後くらいに依頼を受け、覚悟を決め、記憶を掘り返し、ッッシャラァァ!!!と短い指でパチパチと。休みの日は太陽の下で家の近所の公園のベンチで。もうどのくらい前だろう、去年の11月?いい思い出です。(僕ら2人の合言葉。男は直近!!昭和なめんな俺平成)
また、玲雄さんはいつもですが、今回も自由に書かせてくれて、すごく優しく、ディレクターズカットしてくれました。櫻井さん通して頂く原稿のキャッチボールの返信に、愛情を感じ、そしてめちゃくちゃ勉強になりました。感謝です。いや〜しかし、また克さん玲雄さんとたくさん旅してぇ〜と、写真を振り返りながら浸ってしまいますね。PCファン代表として、いつかまたレポート書けたらと思います。
ALOHA SHIRT TIMES SQUARE
PC-024-3275 / COLOR : SEPIA, BLUE SIZE : XS, S, M, L, XL, XXL
MATERIAL : 100% RAYON / PRICE : ¥51,150
先日、お店に現れた瞬間、みんなで速攻着替えて玲雄さん捕まえ、撮らせてもらった記念写真。このアロハ、マジでかっこいいと思います。描いてくれたミモ姉、そして愛する職人の皆様、うちの企画チームの先輩方に、大感謝!最高のタイムズスクエア!
中島