西山徹 a.k.a. TET 対談
January 12.2016
※HAPPY HOURでは編集を行っていません。ゲスト及び参加者の発言内容に対し一切の責任を負わないものとします。
西山徹 a.k.a. TET
デザイナー
アパレルブランド「WTAPS」のデザイナー。
青山のセレクトショップ「Blackflag」のディレクションも担当。
アーティストグループWELDにも所属。
www.wtaps.com
www.weld-chamber.com
克
TET、カメラやんないの?
TET
やろうかなと思って。さっきちょっと話してたところなんです。
克
我々のカメラ団体に入ってよ。
TET
あれですか?Leica ですか?
克
Leica でもなんでも良いから。ただね条件はねフィルム。
TET
いいですね。
克
結構楽しいよ。
TET
どこに出すんですか?ラボ?毎回決まってるんですか?
克
ラボがね、タワーレコードのポスターあるじゃない?
TET
はいはい、克さんが前出た。
克
あれ撮ってる写真家で、すげー良い人なのね。その人が浅草で、すげーカッコ良いラボ作ったの。そこに預けてさ、帰りにそのラボで一杯 やりながら飲むとかさ。すごいカッコ良い所が浅草にできたの。
TET
その方がやってらっしゃる?
克
そう、経営してて。
レオ
平間さん。タワーレコードの。
克
NO MUSIC NO LIFEとかやった。すごい贅沢な話だよな。
TET
何買ったら良いですか?
克
シュウちゃん紹介してあげなよ、そしたらもう安心だ。日本でも第一人者の人。
レオ
うん。
TET
シュウちゃんて?
レオ
あの、カメラ屋さんのご主人。
TET
こないだ馬場さんが行ってた所?
レオ
そうそうそう。
克
馬場ちゃんもハマっちゃってて。(笑)
TET
カメラのなんとかみたいな店名ですよね。
レオ
そうそうそうそう。
TET
中古のLeica 扱ってるところでしょ?
克
なんでもかんでも。第一人者。本当に目利きなの。
TET
ねぇ、ポートレイトとランドスケープみたいなのでレンズを分けたりするの?
レオ
うーんと場合による。
TET
基本的に好み?
レオ
好み。
克
やっぱし、風景も良いけど、俺とかさ、今孫の手とか足が好きでさ。あんまり可愛いから。
それ撮った時楽しいね。
TET
カラーでもモノクロでもやります?
克
全然もうそりゃぁ、カラーでもモノクロでも。あのどちらかと言うと、みんな群衆が嫌いじゃない?
だけど、そうゆう時だけは楽しいんだよ。
TET
なるほどね。
克
分からない事は全部プロが教えてくれるから。
レオ
どっちが良いとかある?デジタルが良いとか。
TET
基本的にフィルム、良いなと思って。別に新しい物嫌いじゃないんだけども、どうなのか意見聞いてみたいなと思って。
安いもんじゃないから。
レオ
フィルムだとほら、失敗が、タメになる失敗なの、最初のうちは。デジタルだとあんまりタメにならないから変な覚え方しちゃうことがある。フィルム失敗してラボから帰ってきて写ってなかったりすると意地でも覚えようってなるじゃん。。>
TET
なるほどね。
レオ
それがすごい良い。
TET
なるほどね。確かに。
レオ
M6とか安いですよ。
TET
そうなの?
レオ
うん、中古だったら15万くらいかな。
TET
あれってレンズが高価なんでしょ?
レオ
うん、レンズ別。だからセットで25万でM6で良いのが買える。
克
ちゃんとしたの買っといた方が良いよ、飽きないもん。
TET
やっぱりその古いものの方が良いってわけじゃなくてそれも好み?
レオ
好みですね。
TET
機能的にはやっぱり7が良いの?
レオ
7は露出計が入ってる。7はこうゆうの(露出計見せる)持ち歩かないですむ。
これは今すごい大きいやつ。
こん位のもある。こん位のここにセットしたらもう全然M7と一緒。
TET
さっきの、カメラもう1回見せて。へ~これも露出計は外付けで付けられる?
レオ
外付けで付けられる。
TET
メーカーから出てるの?
レオ
えぇとね~、それは他社。確かね、ヴォイトランダーかな。
TET
社外ねぇ。
克
こうやってポッポって押して簡単なのもあるよね。
レオ
うん。
克
あぁゆうのだったら、俺らでも出来るもん。今ねレオと考えててさ、写真を撮るのとかってアマチュアの楽しみなんだけど。ギャラリーで今年色んな事をやるんだけど。
例えば世界の色んなカメラマン。その中でもカメラもカッコいいんだけど、カメラマンのファッションの写真集みたいなのをやりたいわけ。例えばもちろん、ブレッソンもすごいだろうしキャパもそうだし。
それだけどもっと色んなのいるじゃない、カッコいいの。何でも無いけどドアノー衣装なんかもカッコいいし、黒人のゴードン・パークスだっけ、結構カメラマンの着てるファッションをそういう視点で見るのも面白いかもしれない。例えば資料をTETとかみんなで見ながら、これ飾ろうよとかそうゆう作業とかって面白くない?みんなで作業をやるのって面白いと思わない?
TET
確かに…。黒人の人ってのはどうゆう?何年代位の人?
レオ
1940年代。
克
黒人の人達だけの写真集を発表したりさ。
TET
へぇ?。
レオ
うちのギャラリーで、写真集のテーマを決めて、1ヶ月間ライブラリーにしようかなとか考えてて、「黒人」っていうテーマでやろうと。
TET
うんうん。
克
そうゆう時、例えばTET一緒に我々のアトリエかなんかでみんなで集まって、「これ面白いな」とか作業が楽しいじゃない?
TET
うん、そうですね。黒人の人の視点てゆうのも、ちょっと違うかもしれないですよね。
レオ
興味あるよ。ロイ・デカラバっていう50年代の人かな。その人の写真集なんか面白くってやっぱり。
写真撮る時って暗いとダメだってゆうのがあるじゃない?暗すぎて写ってないとか。それをあえてそうゆう風に撮ってる人なの、黒人の。暗くてダークで何が悪いっていうテーマがあるんだけど。そういう人の写真集ってなかなか見るチャンス無いし。
TET
普通を考え直して。なるほどね。
克
確かに面白いよね。よくさ、本当の贅沢者っていうか粋な奴ってさ、自分で釣ってきた魚を自分で作ったってつ まんないじゃない、趣味の世界。自分の釣った魚をこの魚はこの板前にっていうのがラボだと思うわけ。そういう地味なささやかな贅沢ってのをみんなでやろうよ。
TET
良いですね。その発想。
レオ
ラボでさ、暗室でさ、ガンガンに自分の好きな音楽をかけてやると楽しいよ。
TET
たまに焼くの?
レオ
今はやってないけど、大学の頃はずっと。サイズがこの窓位のサイズの写真を焼いてたのね。そうゆうサイズだったら1枚焼くのに9時間。良いプリントができるまで。だからストーンズから、何からアゲアゲの持ってかないとずっと暗闇の中だし。
克
何とか美術大学とかさ何とかアートスクールとかあるじゃない、都心に。才能ある人達が、良い先生達も集まると思うんだけど。例えばアラバマの田舎の黒人の多い高校でさ、カメラクラブなんかあったら楽しいだろうね。絶対バスケットボールチームがあるんだからそうゆうのもあると思うよ。その生徒達の写真見たいよね。
TET
そのカメラ屋の方、紹介してもらいたいなぁ。
レオ
ぜひぜひ。
克
みんなで行こう。
レオ
うちの店からすぐだし。
克
またおいしいものでも食べて。
TET
そうですね。
克
俺そうゆうのだったら出てくるよ。結構昔はさ、俺らの時代とかもっと古い時代、戦後だとか戦前の粋な人達ってのは全部、当然銀座なわけよ。銀座のどこそこで飯を食うだとか、どこそこのギャラリー行くだとか、背広を作りに銀座に行くだとか、ある訳じゃないですか。銀座で映画を観るとか、歌舞伎を観るとかそうゆうの昔あったけど。じゃぁ今度我々がさ、新しいスタイルの銀座に繰り出して我々の目利きで見る銀座って、めっちゃくちゃ面白いよ。
TET、今度裏銀座を案内するから。はまっちゃうよ。あまりにも面白くて。
TET
ぜひ!ぜひ!でもあそこにカツさんたちのお店があるって時点で面白い。(笑)
克
来てくれたね、ありがとうね。
TET
こちらこそありがとうございます。